田中冥土のメイドな夜

最近生きるって面白いなと思い始めました

アンソロジーに掲載していただきましたのおしらせ

大変ありがたいことに、本日実業之日本社様から発売の悪役令嬢アンソロジー「これが運命!? 悪役令嬢は愛されルートに入りました!(2)」に原作脚本をコミカライズ・収録していただきました。

「高嶺のオタ活令嬢は、推しに認知されたくない」というタイトルの漫画です。

明るくハッピーで、百餅こもち先生のとてもかわいらしい筆致で描いていただきました。

見本誌が手元にあるのですが、どの作品も本当に素晴らしいですのでぜひお手に取っていただけますと嬉しいです。

 

試し読みは以下から可能です。

j-nbooks.jp

 

以下、なんてことはない物語の裏話など。

読んでいただいた方向けです。

 

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自分が子供の頃の「素朴な疑問」に大人になった今、答えられるのか?

皆様こんばんは、田中冥土と申します。

 

子供の頃、親に素朴な疑問をぶつけたことはおありでしょうか?
何か質問をするたびに親は答えを返してくれた気がしますが、大人になった今、そのすごさがわかります。
子供のぶつけてくる質問って難し~~~。純真無垢で素朴ゆえに答えにくく、かといってお茶を濁そうとすると反撃にあいがちです。

夏はなにかと子供が大人に電話相談をしている季節でもありますので、せっかくなので今回は

家族に「子供の頃の田中冥土や妹が親へぶつけた素朴な疑問」を聞き、大人になった今答えてみることにしました。

 

 

登場人物

母:娘から見て変な母だなと思うことの多い母親。
父:娘から見て変な父だなと思うことの多い父親。
妹:姉から見て変な妹だなと思うことの多い妹。5歳差。
田中冥土:妹と5歳離れている姉。

 

 

子供の純真無垢な質問その1



母「小学校に上がる前くらいかな。冥土が聞いてきたんだよね」

むっじ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
絶妙に答えにくい質問をするガキですね。

 

大人になった私の回答

安いっちゃ安いけど、突然失業したときはすごい高かった。

スーパーで買うアンパンマンチョコの100円があんなに重く思えたのは社会人になってからは初めてです。
アンパンマンチョコを買うのもためらうほど、100円の価値はバカ重でした。大人は失業するとアンパンマンチョコを買えなくなります。あとがなければないほど1円1円の重みは重くなります。
わかりましたか?子供の私。

 

ちなみに私の母の回答は当時以下のように子供の私に答えたそうです。

 

母「飴玉1粒が100円だったらすごく高いけど、飴玉100個が100円だったら安いでしょ? その場その場によって、安いとか高いは変わるんだよ」



母「なんか相対的に変わるって感じで答えた気がするな」

 

100点満点の回答でした。なんてわかりやすいんだ。
私の母は金融会社にかかわっていたことがあるのも納得の回答ですが、普段は様子がおかしいことがあるのですっかり忘れていました。
様子のおかしい例:嵐の活動休止の大晦日に「あたしの人生は元旦のスポーツ新聞が出るまでよ」と言ってひどく落ち込んでいたが、その後無事にSnowManにハマって人生を取り戻す など

 

続いて答えましょう。

 

子供の純真無垢な質問その2



父「子供の頃の冥土から言われて覚えてる質問はこれかな」

むっじ~~~~~~~~~~~~~~~~~。
「普通」じゃないことに疑義を呈してくる子供、ちょっと嫌だな。
大人になってグサッとくる質問をしないでください。

 

大人になった私の回答

人がいつまでも「ふつう」でいられると思うな。

大人になって就職して普通の社会人になれたと思ったらなれなかったから変なベンチャーに就職して今度こそ普通の社会人になったと思ったら失業しちゃったよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ふつうは儚いものなんですよ。

ふつうでいることだけが正しいことじゃないって、アタシ知ってるから。

 

お手本として父の回答を見てみましょう。

 



 

 

おい

 

父「普段からシースーとかシーメーとかふざけて言ってたから”つうふう”を”普通”の業界用語風の言い方だと勘違いしたみたい」

変なオヤジすぎるし、痛風は治してください。

多分私がこの疑問を呈したころの父、今の私と大して年齢変わらない気がする。

 

そして2つ目の質問にして、両親から「意外と質問って覚えてないかも」との返事が。

母「変な発言なら覚えてるんだけどね」

私「どんなの?」

母「にぱく(二泊)のほうがマシじゃん、とか」
※当時二泊三日で家族旅行に行くことが多く、一泊二日の旅程の際に漏らした不満

私「贅沢者すぎる」

 

苦肉の策で私ではなく、妹の幼稚園の友達からぶつけられた素朴な疑問も貰いました。

 

子供の純真無垢な質問その3

正しいニュアンスは「田中ちゃん家ってなんで車がないの?」だったとのこと

父「田中妹を幼稚園にお迎えに行ったら、田中妹の友達に聞かれちゃった」

実はこの質問をぶつけられた当時、我が家は事情により自家用車を手放していました。
お父さんがお迎えに来るご家庭は大体車でのお迎えがほとんどの地域だったので、ママチャリで迎えに来た田中家父を不思議に思ったようです。子供って残酷ですね。

 

大人になった私の回答

大人にはそういうときがあるんだよ

触れないであげてね。

 

なお、この質問には答えに窮する父に代わって田中妹(当時5歳)が答えたそうです。

 



 

父「ズバッと答える姿に本当に救われたな。ないものはない。そう言うしかないんだよね」

感慨深げに言う父の瞳に、事情を抱える大人の哀愁と子供の無垢さは時に剣となり盾となることをヒシヒシと感じました。
じっと見てるとからあげ屋さんみたいな回答ですね。

 

子供の純真無垢で残酷な質問にはときに、同じような目線に立って答えることも大切なのかもしれません。

 

では最後に、私がかつてクライアントに貰った純真無垢で残酷な質問に答えましょう。

 

残酷ですね。

 

残酷ですね。

 

以上です。